師走に入り朝夕の北風が肌身にしみるこの頃ですが、皆様如何お過ごしでしょうか。
私は9月28日〜10月2日にアジア・パラ競技大会の直前合宿・結団式があり、10月3日〜15日インドネシアのジャカルタを再訪しました。
各国が相当に力を入れてくる大会であり、日本も異例の直前合宿が行われました。結果は個人戦5位入賞、団体戦で銅メダル獲得となりました。
メダル決定戦ではインドネシアチームと対戦し、観客席の真下でプレーしていたので割れんばかりの大歓声の中での試合となりました。この時は私達が勝つ事ができましたが、その他の種目では地元の応援を背にインドネシア勢が大活躍しほとんどの選手がメダルを獲得していました。
また、地元観客は好プレーや贔屓の選手を見つけて盛んに応援しており、心からスポーツ観戦と応援を楽しんでいました。「2020年、日本でのこのような観客の姿が見られると良いなぁ。」と心から思いました。

読売新聞に掲載

毎日新聞に掲載

西日本新聞に掲載
アジア・パラ競技大会は卓球以外の競技も同時開催されている総合大会でした。選手が宿泊しているタワーマンションのエレベーターホールの掲示板や本部が設置されていた2階には毎日メダル獲得者が出る度に顔写真が貼り出されたり、お互いを励ますメッセージが掲示板に書き込まれたりしていました。正直に言うと私にとってそれらは非常に大きなプレッシャーでした。だから『何とか他の選手に並びたい!メダルを取らないと日本には帰れない!』という思いでいっぱいでした。そのような中でのメダル獲得は嬉しさよりも安堵感の方が大きかったです。
精神的にはとてもハードな大会でしたが、私自身初となる総合大会を経験できた事は大きな糧となりました。
これを書いている今日現在では12月3日〜10日のコスタリカ大会が今年最後の大会です。この大会でもきっと苦しい場面があるはずです。その局面を乗り越えるため、今大会の経験を活かし、日々の練習を積み重ねていきたいと思います。
立石 アルファ裕一