1.毛の成り立ち
毛髪は、皮膚の内側にある毛根と、皮膚の外側にある毛幹から出来ています。毛根は毛髪の根元の2~3ミリの部分。一番下のふくらんだところを毛球といい、毛球の下の部分はへこんでいて、毛乳頭を包んでいます。この毛乳頭で細胞分裂が盛んに行われ、毛は1日0.3ミリの割合で伸びていきます。
2.毛の構造
毛幹の外側から、キューティクル・コルティクス・メデュラの三層でできています。キューティクルは毛先に向かって重なりあっている、ウロコ状のもの。コルティクスは毛髪の主成分で、毛の色をつくるメラニン色素を含んでいます。メデュラは毛の中心にあるもので、うぶ毛など、細くて軟らかい毛にはありません。
3.毛の寿命
一般には、毛髪の数は約10万本、その寿命は、男性では3~5年、女性では4~6年といわれます。
[京都支部70周年記念誌より]